胃腸炎をこじらせて年末から3週間ほど入院していた認知症の母(要介護1)の退院が決まりホッとしたのもつかの間。
トイレに立つ度に冷蔵庫を漁ろうとしたり、排泄を失敗したりする母のあとを
父と交代で追いかける、という久々の洗礼を一つずつ乗り越えながらも
まぁ、具合が悪いのが治っただけでもよかった、
認知機能はこれからゆっくり回復させることにしよう、
とゆっくりかまえていられるようになったのは、きっと父と2人で看ているからでしょう。
もともと食が細く胃が小さい母は一度にそう多くは食べることはできず、
許容量を超えて食べ続けると胃を壊します。
しかし認知症になってからは食への執着が強くなり、1人でいると目に着いた食べ物をつまみ食いする習慣ができてしまいました。そうやって食べ過ぎた後は、決まって腹痛を訴えたり便秘になったりの繰り返しで、ここ1年〜2年は胃腸が弱くなっているのを感じていました。
退院後は、消化の良いスープなどを与えていましたが噛まずに掻き込んで
食べているのが気になっていました。
ある日、朝から母の面倒を看てくれている父が
「食事の前に外を歩かせたら、お母さん落ち着いたぞ〜」
というので、午前中のぽかぽか陽気の時間帯を狙って
ゆっくり散歩させてみることにしました。
1ヶ月寝たきり状態だったので、筋力も落ちてふらふらですが、
ゆっくりゆっくり大地を踏みしめるように歩く母。
歩いたあとは、すっきりして食欲も湧いてきたようですが、
たしかに落ち着いてよく噛んで食べるようです。
認知症の症状は人それぞれだと思いますが、
わたしの母は”気持ち”や”態度”に波があり、
認知機能が比較的高い状態になることもあればぼんやりと受け答えもままならないときもあります。
例えば、
・シャンプーしてマッサージしてあげたとき
・体操教室で踊っているとき
・音楽番組を見ているとき
・赤ちゃんを見たとき・・・・
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このような状態のときの母は表情がぱっと明るくなり、頭に血が通って意識がはっきりしてくるのがわかってきたので日常生活にこういった時間を作ってあげるように心がけています。
ちゃんと身体の血の巡りが良くしてあげることで、認知症特有の症状は落ち着かせることもできるし、
何より母の嬉しそうな姿は見ているこちらも嬉しいものです。
入院中は親切な看護婦さんとお医者様にも優しく接していただいたのですが、ほとんど刺激の無い環境の中にいたせいか表情もほとんど無く、常にぼ〜っと過ごしてました。
ベットに固定されて全く刺激のない状態は、母の”脳”にとっては少なからずストレスフルで、
退院後に暴れたことは”動きたい!”という身体からのサインだったかもしれません。
インフルエンザや風邪など流行っていることもあり、
気温の低い日に外出させることは抵抗がありましたが、
こうやって少しずつでもちゃんと身体を使って機能させてあげることは
気持ちの面でも良い影響があるようです。
はじめは母が認知症になったことをなかなか受け入れることができずにいた父も、今ではこうして微妙な体調の変化まで気づけるようになってきました。
”身体の変化を受け入れつつも、
自分も家族も心穏やかに楽しく過ごしていること。”
自分軸をしっかりと再確認して、”今日の身体”に向き合います。
